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一、
ましろに おく霜 峰の雪
しずかに さめくる 村の朝
ほういほい ほういほい むら雀
かり田(だ)のかかしに ひの光
二、
ひなたにつづるは 古ごろも
軒(のき)にはたるひの とくる音
ほういほい ほういほい かん烏(がらす)
門辺(かどべ)の枝には 柿二つ
三、
いろりにほだたく 夕けむり
枯野に風立ち 日のくるる
ほういほい ほういほい 渡り鳥
鎮守(ちんじゅ)の林に 宿かさん
(注)
かりだ【刈田】 （カリタとも） 稲を刈り取ったあとの田
たるひ【垂氷】 雨・雪などの水滴が凍って垂れ下がったもの。つらら
とくる【融くる】 とける
ほだ【榾】 （ホタとも） 囲炉裏にくべたり焚火などにしたりする木の切れ端
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