七孔PageのTopへ
下記のをクリックするとメロディーが聞けます。
目指せ体内年齢・肌年齢の若返り!
抗酸化物質で知られているのはビタミンE、カロチノイド、ポリフェノールなどが有名です。その中でもCoQ10は前線で働く強力な抗酸化作用が認められています。
   
「歎詩」 (曲/船川 利夫)
作曲年代 昭和四十五年
筝  :柳井美加奈
十七絃:横山喜美子
尺八 :山口五郎(人間国宝)

一、峨眉山月の歌                  李白

峨眉山月半輪の秋 影は平恙江水に入って流る
夜清渓を発して三峡に向かふ 君を思えども見えず渝州に下る
   秋唐清渓を舟出して、三峡に向かえば、峨眉山上、半月明らか
    に、その影は平恙江に映り舟と共に流れゆく。やがて三峡
    の山せまり、岸はそびえて明月は没し、月影を見るすべもな
    く舟は空しく渝州に下る。


ニ、易水送別                     駱賓王

此の地燕丹に別る 壮士髪冠を衝く
昔時人己に没し 今日水猶ほ寒し
   ここ易水の地は昔★★が燕の太子丹に別れた地だ。その折★
   ★悲歌を聞き、送別の士は皆目をいからせ怒髪は冠をつき
   ぬけたというが、当時の義士すべて歿して会う由もない。た
   だ易水だけはその日のままに寒々と流れている。

三、春日雑詩                     袁牧

千枝の紅雨萬重の烟 畫き出す詩人得意の天
山上の春雲我が懶の如く 日高くして猶ほ宿す翠微の巓
   春の雨は花という花にそそぎ、山々は春雨にけっぶて詩人画
   人のえがくき出す絶景をおもわせる。山の上の春雲は、なまけ者
   の私に似て、日が高くなったというのに新緑の頂嶺に眠ってい
   るようだ。


四、事に感ず                     千墳

花開けば蝶枝に満つ 花謝すれば蝶還稀なり
惟舊巣燕あり 主人貧きも亦帰る
   花が咲けば多くの蝶がむらがり、花がしぼむと蝶もまれにな
   る。(同じように盛りの時に人々が集まるが、衰えてくると人
   々は見むきもしない。)ただ燕だけは古巣を覚えていて、貧し
   い主人のもとにも帰ってくる。


五、江南の春                     杜牧

千里鶯啼いて緑紅に映ず 水村山郭酒旗の風
南朝の四百八十寺 多少の樓臺烟雨の中
   江南千里、鶯はいたる処でさえずり、緑の若葉は紅の花に映
   じて春はたけなわ。水のほとりの村、山ぞいの町には酒屋の旗
   が春風にひるがえる。さてこのあたりは南朝の建都の地で、仏
   法興隆の当時建てられたという四百八十の寺院があちこちの
   堂塔のその名残をとどめ、そぼ降る雨に見えかくれしている。



タイトルの「詠詩」とは「詩歌を詠嘆する」という意味で、作曲者が作
曲者の好きな漢詩の中から五つの詩を選び、それぞれの詩の内容か
ら受けとった気分を 筝、尺八、十七絃 の三重奏にまとめた作品である。


一、峨眉山月の歌
ニ、易水送別
三、春日雑詩 
四、事に感ず
五、江南の春 
現代邦楽の名曲「茉莉花」は青木鈴慕と「歎詩」は山口五郎と収録したCDより
サイト内検索